← |
2025年3月 |
→ |
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
|
|
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
|
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
|
|
|
|
|
|
下総国の一宮・香取神宮に行って参りました。
 東都納札睦、納札惣連(そうれん)の岡正さんが、 日本全国津々浦々の一宮を全てお参りする満願を果たした記念に、 地元の一宮・香取神宮に奉納額を納める除幕式のお祝いに参加して参りました。

四国八十八か所や坂東、秩父などの札所の満願はよく聞きますが、北は北海道から南は沖縄、更には壱岐、対馬、隠岐、佐渡などの離島の神社もあり、『親子2代でも果たせない』とまで言われる大偉業です。
和紙で摺った千社札(正しくは濁らず、せんしゃふだ)を貼る納札は、シールなどのマナーを守らない素人さんのせいで、最近では『千社札お断り』なんて張り紙を目にすることも多いです。
額面納札額は王道中の王道です。
奉納額を受ける側の神社としても、一種のステータスシンボルみたいなものです。
が、どこへ額を挙げるのか、どんな大きさなのか、当日の神事の段取り、下世話な話ですが協賛者の募集、連絡事務、集金、額のデザイン、額士・書家との打ち合わせ、直会の段取りなどなど、きっと御苦労、気苦労は多いこととお察し申し上げます。
奉納額の賛同者は催主の佐原・岡正さんを筆頭に
世話人として向島・暖さん
江戸・朝加納さん
江戸・深小川さん
佐原・小堀屋さん
仲川岸・岡野さん
東都・鈴常さん
という面々です。
当日は香取神宮の宮司さん東都納札睦の各連の同人、地元佐原・香取の名士の方々が多く参列し、厳かな中にも華やかな一時を過ごしました。

江戸鳶木遣りの遣り声を合図に紅白の曳き綱が曳かれると、真新しい白木の奉納額が3面現れました。
  
額を挙げた場所は、楼門をくぐってすぐ左手の回廊の屋根の下です。

拝殿と正対した特等席です。
除幕式に参列した、納札・橘連(たちばなれん)の面々です。

中央は、橘流寄席文字書家の橘右橘(たちばな・うきつ)先生です。
江戸文字、寄席文字などについては先生の著書を読むとよくわかりますよ。
 河出書房新社刊ふくろうの本
『図説 江戸文字入門』ISBN978−4−309−76091−9 ¥1,800−
右橘先生は主に落語に使われる寄席文字と千社札や半纏などに使われる俗にいう江戸文字(書法の特徴から籠字(かごじ)ともいわれる)と、更には荒井三鯉の名前で歌舞伎に使われる勘亭流も書きこなす。 そんな先生が書いた本だから、よいしょする訳じゃないけどカラー写真が多くわかりやすい、それでもって1800円は安いと思う。 絶版になっている講談社の『千社札』という関岡扇令先生の御本は、古本屋で1万円なら安い方だものなー。 本の内容はお手にとって確認してください。世間にあふれ返っている既成の印刷物のなんちゃって江戸文字と本物の差を少しでも感じられれば審美眼というか、鑑定の目というかが養えるんじゃないかと思いますよ。
|
22:29, Wednesday, Jun 02, 2010 ¦ 固定リンク
■コメント
|
|